無痛分娩

24時間体制で無痛分娩を実施

無痛分娩について

無痛分娩とは、麻酔で分娩時の痛みを和らげる方法です。硬膜外麻酔または脊椎麻酔を施行します。当院では安全性を高めるため、JALA認定を取得した医師が中心となり、外部専門家の定期指導のもとで無痛分娩を提供しています。

当院の無痛分娩の特徴

無痛分娩イメージ

  • JALA(無痛分娩関係学会・団体連絡協議会)研修カテゴリーA・B認定取得医師が管理
  • 硬膜外鎮痛急変対応コース(カテゴリーB)認定取得
  • 無痛分娩コンサルタント(LA Solutions 入駒慎吾先生)による定期指導・最新手技の導入
  • 毎月の症例検討会を通じたスタッフ全員での安全管理
  • 計画無痛分娩・自然無痛分娩の2タイプに対応
  • 10年以上の硬膜外麻酔による無痛分娩実績(診療所では県内最多)

当院の無痛分娩の方法

当院では「硬膜外麻酔(硬膜外鎮痛)」を使用して無痛分娩を行っています。

(症例によっては脊椎麻酔を使用します)

方法1

硬膜外麻酔(アナペインを使用)

背骨のそばにある「硬膜外腔」という場所に、細くて柔らかい管(カテーテル)を挿入し、そこから少量の麻酔薬を注入します。お腹から下の痛みを和らげますが、意識はしっかりしています。子宮の収縮(陣痛)も感じる程度の浅い麻酔のため、赤ちゃんへの影響もありません。

麻酔がうまく効いた場合、痛みを10とすると 0〜2 程度まで軽減できます。眠る麻酔ではないため、ご出産後すぐに赤ちゃんと対面していただけます。

方法2

脊椎麻酔(マーカインを使用)

硬膜外麻酔では間に合わない場合、効かなかった場合、脊椎麻酔とし、脊髄腔に薬液を注入します。

5分ほどで効いてきますが効果が1時間前後なので使用する状況は限られます。


計画無痛分娩と自然無痛分娩について

当院では2つの方法で無痛分娩を行っています。

計画無痛分娩

日程を決めてお産を行う方法です。経産婦の方や、あらかじめご主人・ご家族と予定を合わせたい方におすすめです。妊娠37〜39週に実施します。計画日前に自然陣発・破水などで入院となった場合も対応可能です。

自然無痛分娩

陣痛・破水後にご入院いただき、お産の状況に合わせて医師が麻酔開始時期を判断します。自然な流れのなかで痛みを和らげたい方に選ばれています。(分娩は計画よりもスムーズに進行します)

⚠ 注意:以下の場合は無痛分娩に対応できないことがあります
分娩の進行が著しく早い場合 / 母子になんらかの異常が見られた場合 / 医師が安全上の理由から不適と判断した場合 / 同日に予約が重なり麻酔担当医師が対応できない場合


メリット・デメリット

無痛分娩には多くのメリットがある一方、デメリット(リスク)もあります。妊婦さまが適切な選択ができるよう、両方の情報を正確にお伝えします。

メリット

✓分娩時の痛みを大幅に軽減できます(麻酔が十分に効いた場合、痛みを0〜2割程度まで軽減)
✓お産の疲労が軽減されるため、産後の回復が早くなる傾向があります
✓計画無痛分娩の場合、あらかじめ出産日程を調整できます
✓麻酔は微量のため、産まれるお子さまへの影響はありません
✓意識はしっかりしているため、誕生の瞬間をしっかり感じながらお産に臨めます

デメリット・リスク

比較的多いもの麻酔により陣痛が弱まり、お産が長引く可能性があります。鉗子分娩・吸引分娩になる割合が上昇することがあります(帝王切開の割合は変わりません)。また、麻酔の効き目に個人差があり、十分な鎮痛が得られない場合があります。
一時的に起こりうるもの尿意の消失 / 下半身の感覚低下 / 血圧の低下・それに伴う気分不快
まれに起こりうるもの頭痛 / 神経損傷 / 感染 / 血腫 / アレルギー性ショック / 麻酔効果範囲の拡大による呼吸抑制 / 局所麻酔中毒

あらゆる治療にはリスクが伴います。当院では外部専門医の定期指導・毎月の症例検討会・急変対応訓練などを通じ、リスク軽減に継続的に取り組んでいます。詳しくは「06 安全管理」をご確認ください。


お申込み方法

時期

妊娠28〜30週頃の「後期スクリーニング+妊婦健診」までに、無痛分娩(計画・自然)のご希望を医師にお伝えください。

ご不明な点は外来・母親学級でスタッフに気軽にご相談ください。無痛分娩に興味のある方は、できるだけ早めに医師または助産師にお伝えいただけると、より丁寧なご案内が可能です。


当院の安全管理と麻酔管理者

医師の認定・資格

  • 産婦人科専門医
  • JALA(無痛分娩関係学会・団体連絡協議会)研修カテゴリーA 認定取得
  • 母体救命システム普及協議会ベーシックコース 認定取得
  • 硬膜外鎮痛急変対応コース(カテゴリーB)認定取得

医師体制

  • 産婦人科常勤医 3名(無痛・麻酔管理担当)
  • 非常勤医4名(うち1名が無痛・麻酔担当)
  • 外部コンサルタント医師(麻酔医・産科医|LA Solutions 入駒慎吾先生)が定期指導

継続的な安全管理

  • 毎月の症例検討会(看護スタッフ含む全員参加)
  • 無痛分娩コンサルタントによる最新手技・知識のアップデート
  • JALA(無痛分娩関係学会・団体連絡協議会)情報公開に賛同
  • 新生児蘇生法(NPCR)専門コース 26名
  • アドバンス助産師(CLoCMiP レベルⅢ認証) 2名
  • 日本母体救命システム普及協議会(JCIMELS)Basicコース受講 17名


費用

項目費用備考
無痛分娩(硬膜外麻酔)通常分娩費用+麻酔関連費用詳細は外来にてご確認ください

※ 正確な費用は患者さまの状況・プランにより異なります。外来またはお電話にてお気軽にお問い合わせください。


実績

  10年以上の実績あり


2022年2023年2024年2025年
総分娩件数627件632件577件636件
無痛分娩件数138件138件139件162件
無痛分娩割合約22%約22%約24.1%約25.5%

2026年6⽉の総分娩数:53件(うち帝王切開6件)

2026年6⽉の無痛分娩数:24件(経腟分娩の51%)

妊娠中から無痛希望:24名

当院の状況で無痛ができなかった数:0件

当初希望あったが陣発後希望なし:2件

当初希望なかったが分娩時急遽希望し施⾏:2件

⾃然陣痛を待つon demandと計画無痛を併⽤することで2026年6⽉は施⾏率100%でした。


よくある質問

Q赤ちゃんへの影響はありますか?
A使用する麻酔薬(アナペイン)は非常に微量です。赤ちゃんへの影響はなく、出産後すぐに対面することができます。
Qお産が長引くことはありますか?
A麻酔の影響で陣痛が弱まり、分娩時間が長引く場合があります。その際は陣痛促進剤を使用することがあります。また、鉗子・吸引分娩になる割合が上昇する場合がありますが、帝王切開の割合は変わりません。
Q計画日前に陣痛が来た場合はどうなりますか?
A計画日前にご入院となった場合でも対応可能です。その場合は「自然無痛分娩」として麻酔開始時期を医師が判断します。
Q初産婦でも受けられますか?
Aはい、初産婦の方にも対応しています。詳しくは外来でご確認ください。


無痛分娩診療体制情報公開(JALA)

木村産科婦人科はJALA(無痛分娩関係学会・団体連絡協議会)が推進する無痛分娩診療体制情報公開事業に賛同しています。JALAのサイトでは当院の詳細な診療体制情報をご確認いただけます。

※ 本ページの情報は医療広告ガイドライン(2024年9月改正)に基づき作成しています。記載の実績は集計期間を含む実際のデータです。最新情報は外来にてご確認ください。