無痛分娩使用薬の供給不足について  2024.8.1

  当院ではアナペインという局所麻酔薬を使用した硬膜外麻酔による無痛分娩を行なっています。

現在、アナペイン製造工場で問題があり製造中止になっています。そのため全国的にアナペインの供給が停止している状況です。

現時点では製造再開のめどが立っておらず、各医療施設の在庫のみとなっています。

そのためこのままの状況が続けば硬膜外麻酔による無痛分娩が出来なくなります。

当院でも無痛希望者が多く、大変困っている状況です。

8月の分娩予定者の途中くらいで在庫が底をつく可能性があります。

この状況は当院だけでなく、無痛分娩をおこなっている施設全てが直面している危機です。

他の薬剤への変更、他の麻酔法への変更なども模索していますが、アナペインによる硬膜外麻酔に比較して効果・安全面で劣る面があります。

このままでは無痛分娩希望の方が無痛分娩が出来ず、ご迷惑をおかけすることが考えられます。

出産予定日前後の状況によっては、十分に効果のある無痛分娩の提供が出来ない可能性があります。

アナペインの供給状況についてはわかり次第お知らせいたします。

しばらくご心配をおかけしますがご理解のほどよろしくお願いいたします。      理事長 木村 聡


当院の無痛分べん(硬膜外麻酔)

  当院では”安全”で”満足の高い”無痛分娩を提供できるよう、

無痛分娩のマネジメントをしています。

無痛分娩コンサルティングをされている、LA Solutions(https://62solutions.co.jp/)の入駒慎吾先生に定期的にご指導に来ていただいて無痛分娩の最新の考え・方法を学んでいます。

LA solutionsのホームページに当院院長のインタビュー動画が掲載されましたので参考にしていただけると幸いです。

 《YOU TUBE》

https://www.youtube.com/playlist?list=PLSSI9BuW6LRDuNdvElo_tuz9KyFFcer84/

当院の無痛分娩の実績(2022年)

総分娩数 627件(うち帝王切開54件)

無痛分娩 138件

医師は産科医師(主に院長)がJALA(無痛分娩関係学会・団体連絡協議会)の研修カテゴリーAの認定を受け、母体救命システム普及協議会ベーシックコースおよび硬膜外鎮痛急変対応コース(カテゴリーB)の認定を受けており、看護スタッフも毎月症例検討会を受けています。

医師の体制:産婦人科常勤医2名(2名とも無痛・麻酔管理担当) 非常勤医3名(うち2名無痛・麻酔担当)

      外部コンサルタント医師(麻酔医・産科医・LAsolusion 入駒慎吾先生)

無痛分べん希望者増加による月間予定数の制限等について

近年、硬膜外麻酔による無痛分娩が急増しております。

安全には十分配慮し、皆様によりよい医療を提供していく所存ですが、希望者があまり多くなると安全面や患者満足度において不十分になることが懸念されます。

そのため、今後月あたりの無痛分娩数を全分娩の10~20%に制限させていただこうと思います。(2020年4月現在、制限は行っていません)

同じ日に予定者が重なった場合や麻酔担当医師が不在時には実施できない場合がございます。

詳細は外来でもご説明いたしますが、ご了承くださいますよう、よろしくお願いいたします。                            

無痛分べんについて

当院では、硬膜外麻酔による無痛分娩をおこなっています。

硬膜外麻酔とは、腰部にカテーテルという管を入れて陣痛の痛みを取る方法です。

当院では10年以上前からおこなっていますが、近年増加傾向にあります。

2022年も全分娩627件のうち138件ほどの方が硬膜外麻酔による無痛分娩を選択しています。

麻酔がうまく効くと何もしない人の痛みが10だとすると、0~2程度になります。


今後も十分な研修を積み、正確な技術・豊富な知識をもとに患者さまに満足いただけるような無痛分娩を提供していきたいと思います。


興味のある方は、外来やマザークラスでスタッフに質問してください。


希望される皆様方に、硬膜外麻酔のメリット・デメリットを説明したうえで、手技や実績についても説明していきます。


是非、無痛分娩に興味のある方は早めに医師や助産師はじめスタッフに伝えてください。

  

  ➡️詳しい手技・リスク・金額・手技等に関しては、今後すこしづつ更新していきたいと思っています


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